昨日の授業で書き忘れたことから。
2クラス合併の授業であったが、プリントの問題を解く時間(演習時間)のとき、巡回中に、2人の学生の答案が目についた。この学生をA, Bとする。
私:(Aに向かって)3番がわからないの?(Aの隣のBに向かって)できた?
B: できました。
A: 教科書の答えと違って(モニョモニョ)
私:じゃあBに君の(間違っている)答案を説明してご覧?
A:(Bに向かって)まずこれはこうで、あれはあれでうんぬん。
B: (Aに向かって)かなり独特なやり方だねえ。僕は授業でやった円順列を使ってうんぬん。
この後のやり取りまで見届けなかったが、できなかった側ができている側に聞いてもらうってことが高専の授業の中ではなかなかできにくい。そもそも黙り込んでしまうのが多い。なので、この二人の学生はいいコンビに今回はなっていたようだ。
さて今日の授業では
線形代数の授業1コマ:転置行列と逆行列(2つの節)普通は1回の授業で1つの節なのだが、残りの授業回数をカウントしてどうしても今回は2つの節を一緒にやらざるを得なかった。ということで今回は喋りすぎ。20分程度しか普段話さない(1回の授業90分のうち)ので、今回その倍はしゃべってしまった。もっと任せればよかった。
基礎数学1コマ:三角関数のグラフの拡大と縮小のところ。こちらは前回やった基本のy=cos xとy=tan xのグラフを確認したのち、y=2cos xやy=sin 2xなどの違いを説明しただけなので、20分より短かったかもしれない。小テストの結果を見るとだいぶ三角関数の値については正確に求められるようになったので、自分たちでグラフも描いていた。
三角関数もあとは加法定理の部分を残すのみとなった。加法定理の証明は私自身はやらず、教科書の証明の文章や式を「どうして(1)の式は成り立つのか説明せよ」とかにして、プリントの問題にしてしまっている。ただ私が説明して、学生たちがノートテイキングマシーンになり、頭を使わないままでいるより少しはマシかな。